お父さん、お母さんのギャンブルで困っている君へ
ギャンブル依存症とは、お金をかけてぱちんこや競馬などのギャンブルをやっているうちに、やめたいのにやめられなくなってしまう病気のことです。
お金をかけてギャンブルをすることは、ときどきなら楽しいかもしれませんが、やりすぎると病気になってしまうことがあり、お金がなくなったり、友だちや家族とけんかしたり、学校や仕事に行けなくなったり、とても困ったことになります。
ギャンブル依存症になる人は、ギャンブルをする時に、脳の中で「もっとやりたい」というメッセージを出します。
そのメッセージが強くなると、自分でやめようと思っても、やめられなくなります。
ギャンブル依存症になる人は、ギャンブルをやる人ならどんな人でもなるかもしれませんが、ギャンブルを若いうちから始めた人や、親がギャンブル依存症の人はなりやすいです。
ギャンブル依存症は、病気なので、ひとりで治そうとしないでください。お医者さんや相談できる人に話して、助けてもらいましょう。
もし、お父さんやお母さんがギャンブル依存症だったらどうしたらいい?
まず、お父さんやお母さんがギャンブルを止められないのはあなたのせいではありません。お父さんやお母さんは、病気になってしまったのです。子どもは、悪くないです。
子どもは、自分の気持ちを話してください。お父さんやお母さんのことで、悲しかったり、怒ったり、不安だったりすることがあると思います。
そんなときは、信頼できる大人に話してください。先生やスクールカウンセラーなど、話しやすい人に相談しましょう。
このHPの団体に電話をくれてもよいです。
電話番号:070-4501-9625
お父さんやお母さんが、ギャンブルをやめたいと思って、病院や自助グループに通ったら、子どもが、「がんばってね」と言ってあげると、お父さんやお母さんは、うれしいです。
子どもは、自分のことも大切にしてください。お父さんやお母さんのことで、忙しかったり、心配だったりするかもしれませんが、自分のことも大事にしてください。好きなことをしたり、友だちと遊んだり、楽しいことを見つけましょう。
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