
ギャンブル依存症対策日英国際カンファレンスin東京を開催しました!
2025年9月21日(日)、東京都千代田区一橋講堂にて、当会主催による「ギャンブル依存症対策 日英国際カンファレンス」を開催しました。会場には521名の参加者が集まり、満席となる盛会のうちに終了しました。
本カンファレンスでは、日英双方のギャンブル依存症対策について各分野の専門家から報告と意見交換を行いました。イギリスからは、名誉大英勲章MBEを受章した民間団体「Gambling with Lives」共同創設者のチャールズ・リッチー氏・リズ・リッチー氏、そして「Gamban」共同創設者兼取締役のマット・ザーブ=コーズン氏が登壇。賭け金規制やスポーツ・地下鉄からのギャンブル広告排除など、イギリスでの先進的な取り組みが紹介され、参加者は大きな関心を寄せました。
日本からは、読売新聞グループ本社 代表取締役社長の山口寿一氏がオンラインカジノ、特にスポーツベットの現状と課題について解説。さらに、国立精神・神経医療研究センター 精神科医の松本俊彦氏が、ギャンブル依存症と自死の関係性について講演し、依存症が個人の責任だけでなく、社会的要因や仕組みに影響される病であることを示しました。当会代表の田中紀子も登壇し、依存症の当事者・家族支援の現場から見た課題や支援の必要性、回復を支える社会の在り方について講演しました。
参加者からは、イギリスの取り組みの具体例に驚きと学びの声があがるとともに、依存症や自死遺族の家族の気持ちの共通性に胸を打たれる場面もありました。日英双方の事例や取り組みを通じて、依存症への理解を社会全体で広める重要性が改めて確認されました。
今回のカンファレンスは、依存症に関する正しい理解と支援策の普及、さらにイギリスの先進的施策を学ぶ貴重な機会となりました。当会としても、今後も予防・支援策の強化に取り組むとともに、国への提言活動にも積極的に取り組んでまいります。