日英国際カンファレンスin大阪を開催しました!

ギャンブル依存症対策 日英国際カンファレンス 大阪を開催しました

2025年9月23日(火)、大阪府千里ライフサイエンスセンターにて、当会主催による「ギャンブル依存症対策 日英国際カンファレンス 大阪」を開催しました。会場には420名の参加者が集まり、満席となる盛会のうちに終了しました。
本カンファレンスでは、日英双方のギャンブル依存症対策について各分野の専門家から報告と意見交換が行われました。イギリスからは、名誉大英勲章MBEを受章した民間団体「Gambling with Lives」共同創設者のチャールズ・リッチー氏・リズ・リッチー氏、そして「Gamban」共同創設者兼取締役のマット・ザーブ=コーズン氏が登壇。ギャンブルによる死や被害が社会全体の問題であることを示すエビデンスが紹介され、個人の責任に帰するだけではない対策の重要性が語られました。
日本からは、参議院議員の泉房穂氏がご登壇。明石市長時代に取り組まれたギャンブル依存症対策の経験を踏まえ、国会議員としてもできる限りの支援に取り組む意欲を示されました。岡山県精神科医療センターの精神科医、橋本望氏からは、イギリス留学で得た知見をもとに、具体的な支援策や予防施策についてわかりやすく解説いただきました。さらに、当会代表の田中紀子も登壇し、依存症の当事者・家族支援の現場から見た課題や支援の必要性について講演しました。
参加者からは、イギリスの取り組みの具体例に驚きと学びの声があがるとともに、依存症や自死遺族の家族の気持ちの共通性に胸を打たれる場面もありました。泉議員からは、「依存症と表現すると医療や個人の問題と捉えられてしまう。ギャンブル被害防止対策という表現の方が適切ではないか」との提案もあり、議論が深まりました。
今回のカンファレンスは、イギリスの先進的施策を学ぶ貴重な機会となり、依存症に関する正しい理解と支援策のを学ぶ良い機会となりました。当会としても、今後は予防・支援策の強化に取り組むとともに、国への提言活動にも積極的に取り組んでまいります
PAGE TOP